はじめに
「自分の人生を生きたい」 そんな意識を持って、南国の島に来たわけじゃなかった。
むしろその逆で、正直“逃げるように”ここに来た。
なんとなく今の生活に飽きてて、環境を変えたくて、 たまたま見つけた「寮付き・リゾートバイト」の求人。
それがキャバクラの裏方スタッフだった。
――でもそれで、南国に住めて、お金も稼げて、 のんびり海を見ながら生活できたら最高じゃん、って思ったんだ。
最初は、本当にそのくらいのノリだった。
だけど、あの時の一歩が、まさかこんなにも人生を変えるとは思ってなかった。
石垣島に来た理由(当時のリアル)
とにかく、環境を変えたかった。
理由なんて特になかった。 将来がどうこうとか、夢がどうとかもなかった。 ただ、「このまま今の生活を続けてても、何も変わらない気がする」 そう思って、スマホで“リゾートバイト”って検索した。
その時たまたま目に入ったのが、石垣島のキャバクラのスタッフ募集だった。
寮付き・住み込みOK・南国ライフ。 しかも、仕事もちゃんとあるし、お金も稼げる。
「うわ、これめっちゃいいじゃん」って、それだけだった。
別にキャバクラに興味があったわけじゃない。 「裏方ならなんとかなるっしょ」って、そんな軽い気持ちだった。
深く考えずに、とにかく飛び込んだ。 でも今思えば、あの時の“なんとなく”が、ちゃんと自分を導いてくれてたんだと思う。
現実とのギャップと葛藤(どん底期)
理想と現実って、こんなに違うのかと思った。
オープンしたばかりの店は、想像以上にチグハグだった。 スタッフ同士の連携はバラバラで、キャストからも不満の声が毎日のように出てくる。
現場は混乱の連続。 何かをしようとすれば、誰かが文句を言う。 「これじゃ無理だろ…」って思うことが山ほどあった。
正直、何度も辞めようと思った。 いや、実際に社長に「辞めます」って伝えたこともある。
「ここじゃやっていけない」 「自分には無理だ」 そうやって心の中で何度も何度もつぶやいた。
働いてるというより、“やらされてる”感覚だった。 お金を稼ぐために、生活のために、仕方なく働いてる―― まさにそんな感じだった。
それが「自由な南国ライフ」の正体だった。
意識の転換点(運命が動いた瞬間)
ある日、店長が突然辞めた。
現場の中核が抜けて、空気が一気に変わった。 混乱、不安、不満――全部が店内に渦巻いていた。
でも、そこで僕の中の何かがカチッと切り替わった。
「このまま崩れるのを見てるくらいなら、自分がやるしかない」 「いや、自分がこの店を“創る側”になるんだ」――そう思った。
不思議なくらいスッと腹が決まった。 誰かの下で言われたことをこなすんじゃなくて、 自分がこの場所の“未来を創る”側に立つと決めた瞬間だった。
そこからは、すべてが変わっていった。
自分の意思で動くと、不思議なくらい周りも動き始める。 少しずつ、現場の流れが整い始めて、キャストやスタッフとの信頼関係も生まれていった。
気づけば、店の空気が変わっていた。 そして、自分の中の景色も、未来も、まるごと塗り替わっていた。
この感覚は、ハッキリ覚えてる。 「あ、自分、人生を動かせるんだ」って。
その瞬間に、僕の中で何かが“確信”に変わった。
――「ドバイに行ける」って。
読者へ:人生は、いつでも書き換えられる
もし今、 毎日に違和感を感じていたり、 どこかで「このままでいいのか?」って思っているなら――
それは、あなたの中の“本当の声”が目を覚まし始めてる証拠かもしれない。
僕は、最初はただ環境を変えたくて島に来た。 正直、逃げるように飛び込んだ。 キャバクラの裏方で、なんとなく働いて、お金を稼げればいいと思ってた。
でも、気づいたんだ。 「このままじゃ終われない」っていう感覚は、ただの気まぐれなんかじゃない。
あの時、腹をくくって“自分が創る側になる”と決めた瞬間から、 現実が変わり始めた。 お店が変わり、関わる人が変わり、 そして、自分の未来が、まるごと書き換えられていった。
これは、特別な人間の話じゃない。 僕も最初は、ただの“なんとなく”だった。
でも、意識が変われば、世界は変わる。
人生は、自分で創っていい。 何歳からでも、どんな場所からでも、いつからでも、 書き換えていい。
もし、今のあなたが少しでも共鳴してくれたなら―― 俺は、本気で言いたい。
一緒に、最高の人生を創っていこう。
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